プライベートジェットの利用を検討されている方の中には、「入国審査」の方法について気になる方も多いと思います。プライベートジェットを利用する際の入国審査は、定期便を利用する場合とどう異なるのでしょうか?この記事ではプライベートジェットを利用する際の入国審査の方法やメリット、注意点について紹介します。
入国審査とは?
入国審査とは外国へ入国する際、または自国に帰国する際に行う手続きのことです。具体的には、入国審査手続きにおいて、自国に渡航者を入国させて問題がないかの身元確認や、渡航目的、滞在先、日程などを聴取。パスポート、入国カード、VISAなどの必要書類をチェックします。
ただし、入国する国によっては米国渡航の際の「ESTA」に代表される電子渡航許可を事前に申請・取得することが必要になります。このように、入国審査の方法や必要書類は渡航先により異なるため、事前に自分で確認しておくことが大切です。
以下は、国際線の定期便を利用する際の入国審査を含めた手続きの流れの一例です。
定期便を利用する際の手続きの流れ例(羽田空港旅客ターミナルの場合)
- ①飛行機到着
- ②検疫
体調を崩した場合や、機内で健康に関する質問票が配布された場合は検疫手続きを行う。 - ③入国審査
- ④手荷物の受け取り
- ⑤動物検疫、植物検疫(ある場合)
出発国や地域によっては、肉類、果物、動物、植物などを持ち込む際に検査が必要。 - ⑥税関検査
手荷物を持ったまま、携帯品申告書を提出して検査。 - ⑦入国
プライベートジェットを利用する場合の入国審査の方法
基本的な手続きの流れは上記の定期便の場合と同様です。プライベートジェットを利用する場合も、入国審査、検疫、税関審査などを受ける必要があります。
一方、空港によっては手続きの方法が変わるケースもあります。ここではプライベートジェット専用ターミナルがある場合、ない場合の手続き例をそれぞれ解説します。
※空港によって対応が変わりますので、こちらに記載した内容が全てあてはまるわけではありません。
プライベートジェット専用ターミナルがある場合の例
プライベートジェット専用ターミナルがある場合、入国審査、検疫、税関審査などがコンパクトな建物にまとまっているのが特徴です。定期便を利用するときのように、各種手続きのために空港内を移動して回る必要がありません。
また、入国審査を受けるための列に並ばずに、審査を受けることが可能です。そのため、大幅な時間短縮となり、時間を有効活用できるでしょう。さらに、専用動線での移動となるためプライバシーが担保されます。
プライベートジェット専用ターミナルがない場合の例
プライベートジェット専用ターミナルがない空港も存在します。その場合、多くの空港では入国審査、検疫、税関審査などの手続きを受ける際には専任スタッフが同行し、優先的に案内してくれることがほとんどです。定期便を利用する場合と比較して、短い時間で入国審査を終えられるでしょう。
出入国審査におけるプライベートジェットを利用するメリット
プライベートジェットを利用する際、出入国審査ではどのようなメリットがあるか解説します。
時間を有効活用できる
プライベートジェットを利用するメリットの一つは、出入国審査などの手続きをする際に時間を有効活用できる点です。
国際線の定期便の場合、出国時にはチェックイン、手荷物預かり、保安検査、出国手続きなどを行うために2~3時間前には到着する必要があります。
一方、プライベートジェットならこれらの時間を大幅に短縮可能です。チェックインの手続きが不要で、専用ターミナルがある場合には、空港によっては国際線の場合は30分前、国内線の場合は15分前までに到着すれば良いケースもあります。
入国の際も同様に時間を短縮しての手続きが可能です。
スムーズな移動が可能
プライベートジェットを利用するもう一つのメリットは、スムーズな移動が可能な点です。
定期便を利用する場合、空港内を移動して各種手続きを行う必要がありますが、専用ターミナルなら動線がまとまっているのでその必要がありません。
仮に専用ターミナルがない場合でも、多くの空港では専任スタッフが同行し、プライベートジェット利用客を優先的に案内してくれるため、スムーズに移動できるでしょう。
プライベートジェットを利用する際の入国審査の注意点
入国審査においてさまざまなメリットがあるプライベートジェットですが、注意すべき点もあります。
プライベートジェットを利用する場合でも必要書類は事前に準備する
プライベートジェットを利用する場合でも、必要書類は基本的には変わりません。そのため、入国にESTAのような事前申請やVISAが必要な国に行く場合は、忘れないよう事前に準備しておきましょう。
プライベートジェット専用ターミナルの有無は空港により異なる
プライベート専用ターミナルは、必ずしも空港に併設されているわけではありません。専用ターミナルの有無によって、手続きの時間にも違いが出るため事前に運航会社に確認しておいたほうが安心です。ANAビジネスジェットでプライベートジェットのチャーターを検討している方は、こちらへお問合わせください。
まとめ
定期便を利用する場合、とくに国際線利用時には、空港での待ち時間や各種手続きなどで多くの時間を要します。この点、プライベートジェットであれば、入国審査を含めた手続き時間を大幅に短縮できるため、時間を有効活用できるでしょう。
ただし、プライベートジェットを利用する場合でも、基本的な手続きの流れは変わりません。入国審査に必要な書類など、事前の準備は忘れずに行うようにしてください。また、プライベートジェット専用レーンの有無は空港によって異なりますので、事前にこちらへお問合わせください。
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