歴史的な遺産、豊かな自然、伝統料理など魅力たっぷりのヨーロッパ。雨が少なく過ごしやすい気温の初夏にヨーロッパ周遊はいかがでしょうか。
複数の国から構成される広いヨーロッパを周遊する場合、プライベートジェットの利用がおすすめです。プライベートジェットを利用することで移動時間を大幅に短縮できるため、現地での観光に余裕を持って楽しめます。
この記事では、初夏のヨーロッパ周遊のメリットやプライベートジェットを利用した際のモデルコースなどについて紹介します。
ヨーロッパ周遊する際のビザについて
ヨーロッパでは「シェンゲン協定」により、域内の国境検査が撤廃されている地域があります。シェンゲン協定とは、1985年に締結されたヨーロッパ内での人の自由な移動を目的とした協定です。
シェンゲン協定加盟国では、観光や出張など短期滞在を目的とした圏内共通の査証「シェンゲン・ビザ」を発行しており、ビザ保持者は最初にシェンゲン協定加盟国で入国審査を受けた後、通常は加盟国内での国境検査なしで移動が可能になります。
一方、日本国発行のパスポート保持者は短期滞在の場合、シェンゲン・ビザが免除されています。そのため、シェンゲン・ビザ保持者および免除者は、シェンゲン協定加盟国内の29ヶ国間(2025年1月1日現在)であれば、原則、出入国審査なしで移動できます。
日本国発行のパスポート保持者は、「あらゆる180日期間内で最大90日間」までシェンゲン協定加盟国に滞在可能です。これは、任意の基準日から過去180日間をさかのぼって計算し、その期間内の累積滞在日数が90日を超えてはならないことを意味します。
また、ヨーロッパ周遊を検討する場合、ETIASについても確認しておきましょう。ETIAS(European Travel Information and Authorisation System)とは、シェンゲン協定加盟国へ渡航するビザ免除対象者に適用される電子渡航認証システムです。ETIASはテロ対策や不法入国防止を目的として導入され、渡航前にオンラインでの事前申請が求められます。
ETIASの具体的な導入日はまだ確定していませんが、2025年からの導入が予定されており、正式な開始日は今後発表される予定です。導入後は、日本国パスポート保持者もビザ免除対象者としてETIASの事前申請および承認を受けることが必要となります。なお、ETIASの申請はオンラインで可能です。
ヨーロッパ周遊は初夏がおすすめ
春から初夏にかけて北半球は日が高くなり、5月下旬のスペインでは日没が22時前後になります。明るい時間が多く行動時間が増えるため、一日を有効に使うことが可能です。そのため、初夏はヨーロッパ周遊を楽しむのにおすすめの時期と言えるでしょう。
なお、8月のヨーロッパの都市部には長期休業に入るショップやレストランが数多くあります。休業期間を避けたい場合には7月までに旅行するよう、計画を立てると良いでしょう。
ヨーロッパ周遊にプライベートジェットを利用するメリット
スムーズな移動により、現地での滞在時間を長く確保できる
ヨーロッパは各国にそれぞれ見どころがあるため、通常、周遊する場合には多くの移動時間が必要になります。一方、ヨーロッパ内の移動にプライベートジェットを利用した場合、移動時間が大幅に短縮されます。また、プライベートジェットの発着時間は基本的には希望の時間で運行できることが多いため、自由に日程を組むことも可能です。
移動時間の短縮や自身の予定に合わせた発着時間の調整などスムーズな移動により、移動時間を短縮し、現地での観光にも余裕が生まれるでしょう。
定期便との併用でコストを抑えられる
コストを抑えつつ、効率良くヨーロッパ周遊を楽しみたい場合には定期便とプライベートジェットの併用がおすすめです。日本からヨーロッパへの移動にはANAなどの定期便を利用し、ヨーロッパ内の移動にはプライベートジェットを利用する方法になります。
ヨーロッパ周遊にプライベートジェットの利用を検討している方は、こちらへお問合わせください。
定期便とプライベートジェットを併用したヨーロッパ周遊のモデルコース
ここでは定期便とプライベートジェットを併用したヨーロッパ周遊のモデルコースを紹介します。
空港によってはプライベートジェットの離発着許可に1ヶ月程度の時間を要することもあるため、プライベートジェットでのヨーロッパ周遊をご検討の際には、早めにこちらへお問い合わせください。
※なお、こちらで記載するモデルコースは一例となっております。実際にヨーロッパ周遊の旅程を組む際には、その時々の状況などを考慮した上で旅程をご提案させていただきます。ヨーロッパ周遊の詳細な旅程を組む際には、こちらへご相談ください。
1日目:出発
日本からヨーロッパへの移動には定期便を利用します。最初に向かうのはドイツで、羽田空港から出発してドイツのフランクフルト空港へ向かいます。フライト時間は約14時間30分で、9:40に羽田空港を出発した場合のフランクフルト空港到着は、現地時間17:30です。
翌日のドイツ観光に備えて、到着後はフランクフルト空港近くのホテルに宿泊します。「ヒルトン フランクフルト エアポート」など空港に直結しているホテルなどは、アクセスしやすいでしょう。
2~3日目:ドイツ
ドイツでは2日かけて、ドイツ料理やフランクフルトの散策、人気の観光地ハイデルベルクでの観光を楽しみます。
フランクフルトにはドイツを代表する詩人ゲーテが16歳まで過ごした「ゲーテハウス」があり、代表作「ファウスト」の初稿など貴重な資料を見ることができます。また、「旧オペラ座」は現在コンサートホールとして使用されており、クラシック音楽やミュージカルを楽しむのも良いでしょう。
ドイツで行くもう一つの観光地、ハイデルベルクへはシャトルバスや電車、タクシーを利用して移動可能です。所要時間は約1時間です。ハイデルベルクはドイツ南西部のネッカー川沿いにある街で、ハイデルベルク城や哲学者の道、オレンジ屋根の美しい街並みを体感できます。1386年に創立されたドイツ最古の大学がある学生街としても有名で、散策すると、中世の都市にタイムスリップしたような感覚を味わえるでしょう。
4~5日目:スペイン
ここからのヨーロッパ周遊にはプライベートジェットを利用します。9:00頃にフランクフルト空港を出発し、目指すはスペインです。スペインのバスク州に位置するサン・セバスティアン空港へ移動します。所要時間は2時間程度で11:00頃に到着です。
サン・セバスティアンはスペインのバスク地方にある世界屈指の美食の街です。ミシュラン星付きのレストランが集中しており、世界の美食家が一生に一度は訪れたい場所と言われています。また、サン・セバスティアンは「ビスケー湾の真珠」とも呼ばれる、景色の美しい避暑地としても知られています。
例えば、スペインにはミシュランの三ツ星レストランが11軒ありますが、そのうち「アルサック」「マルティンベラサテギ」「アケラレ」の3軒はサン・セバスティアンとその周辺にあります。
スペインでは、サン・セバスティアンのホテルに2泊宿泊します。時間をかけてゆっくりと世界最高峰の料理を楽しみ、同伴者との贅沢な時間をお過ごしください。
6~7日目:アイスランド
プライベートジェットを利用してスペイン サン・セバスティアンを離れたら、今度は一気にアイスランドへ移動します。所要時間は4時間程度です。9:00に出発し、13:00頃の到着を目指します。アイスランドでは、レイキャヴィーク空港周辺のホテルに宿泊します。
昨日まで欧州南部のスペインで美食に舌鼓を打っていたのに、翌日は北欧の島国アイスランドにいる――。プライベートジェットを利用したヨーロッパ周遊ならではの経験ですね。
アイスランドでの移動にはレンタカーを使用します。迫力ある自然の景色を楽しめるのがアイスランドの魅力。観光地としては、「地球の割れ目」と呼ばれる裂け目「ギャウ」が確認できるシンクヴェトリル国立公園や、地下水がマグマの熱で水蒸気となり地上に噴出するストロックル間欠泉、天然温泉ブルーラグーンなど。
ブルーラグーンでは、美しいミルキーブルーの温泉水と黒々とした溶岩や苔の美しいコントラスト、心地良い入浴体験が楽しめるでしょう。ただ、ブルーラグーンはアイスランドでも人気の高いスポットのため、余裕を持って予約することをおすすめします。
アイスランドでは、シーフード料理やラム肉などが有名です。また、アイスランドの豊かな自然を活かした、地熱を利用して作られる蒸しパン「ルーグブロイズ」などもあります。2日間、アイスラインドの豊かな自然を満喫し、日頃の疲れをリフレッシュしましょう。
8~9日目:クロアチア
今回のヨーロッパ周遊で向かう最後の国、クロアチアでの観光を楽しむため、プライベートジェットを利用してアイスランドからクロアチアのドゥブロヴニク空港へ移動します。所要時間は5時間程度なので、アイスランドを9:00に出発すると、14:00頃に到着です。
クロアチアは東ヨーロッパのバルカン半島に位置する国で、中世から育まれた歴史的な街並みや美しい自然で知られています。
ドゥブロヴニクはアドリア海に面する城壁に囲まれた要塞都市で、オレンジ色の瓦屋根が美しい街です。「アドリア海の真珠」とも称され、世界中の人々を惹き付けてきた街としても知られています。一説によるとアニメ「魔女の宅急便」のモチーフになったのも、ドゥブロヴニクと言われています。
観光では、ドゥブロヴニク旧市街の周囲を約2キロメートルにわたって囲う城壁「ドゥブロヴニク城壁」を回りながらアドリア海や美しい街並みを楽しんだり、旧市街地のメインストリートプラツァ通りでお土産を見たり、食事を楽しんだりするのも良いでしょう。
ドゥブロヴニクでの宿泊には、美しい街並みが見えるホテルを利用するのがおすすめ。夜景を見ながら今回のヨーロッパ周遊を振り返るのも素敵ですね。
10日目:帰国
ヨーロッパの美しい街並みや迫力ある自然、絶品の料理を味わった今回の旅も、いよいよ帰国の途につくことになります。
まず、プライベートジェットを利用してクロアチアのドゥブロヴニク空港からドイツのフランクフルト空港へ2時間程度で移動します。7:00に出発して、9:00頃の到着を目指しましょう。
フランクフルトからは定期便を利用して、日本の羽田空港へ帰国します。所要時間は13時間程度で、フランクフルトを現地時間12:10に出発した場合、到着は日本時間の翌日8:10頃です。
まとめ
初夏のヨーロッパ周遊旅行はプライベートジェットの利用がおすすめです。
プライベートジェットの利用により移動にかかる時間を大幅短縮し、現地で観光にかける時間を長く確保できます。そのため、限られた日数でもヨーロッパの魅力をたっぷり堪能することができるのです。
プライベートジェットを利用した濃厚なヨーロッパ周遊は忘れられない旅として、記憶に刻まれるでしょう。パートナーや家族とのヨーロッパ周遊にはプライベートジェットの利用をぜひご検討ください。
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